ADHD(注意欠如・多動症)
注意欠如・多動症(ADHD)は、不注意・多動性・衝動性を主な特徴とする神経発達症です。子どもだけでなく、大人になってから気づく方も多くいます。診断と適切な支援で、日常生活が過ごしやすくなることがあります。
主な症状
不注意症状
- -細かいことでミスが多い
- -物をよくなくす・忘れ物が多い
- -課題を最後までやり遂げられない
- -気が散りやすい・集中が続かない
- -段取りや計画を立てるのが苦手
多動性・衝動性症状
- -じっとしていられない・落ち着かない
- -考える前に行動してしまう
- -会話中に割り込んでしまう
- -待つことが苦手
- -感情のコントロールが難しい
大人のADHDについて
大人のADHDでは「不注意」が前景に出ることが多く、「締め切りが守れない」「書類の整理ができない」「仕事でミスが続く」という形で困りごとが生じます。「努力が足りない」と自己批判してきた方も多くいます。
診断の流れ
問診・生育歴の確認
幼少期からの症状の有無を確認します。子どものころの通知表・エピソードなどが参考になることがあります。
心理検査(WAIS・各種評価尺度)
認知機能の特性を客観的に評価します。得意・不得意のパターンを明確にすることで、支援の方向性が定まります。
診断・治療方針の説明
診断結果と、具体的な対処法・治療の選択肢についてわかりやすくご説明します。
治療・支援
薬物療法
中枢神経刺激薬
メチルフェニデート(コンサータ)など。注意力の向上や衝動性の抑制に有効です。効果が現れやすく、比較的早く効果を感じる方もいます。
非刺激薬
アトモキセチン(ストラテラ)・グアンファシン(インチュニブ)など。刺激薬が合わない方や不安が強い方に選択されます。
非薬物的支援
- -コーチング:目標設定・時間管理・行動計画を一緒に整理する
- -心理教育:自分の特性を正しく理解し、強みを活かす方法を学ぶ
環境調整の工夫
- -タスク管理ツール(手帳・アプリ)の活用
- -職場への合理的配慮の申請(リマインダー活用・席の配置変更など)
- -「一度に一つ」の作業ルールで集中環境をつくる
- -自分の「得意な時間帯」に重要なタスクを集める
「もしかしてADHDかも」と思ったら、一人で抱え込まずご相談ください。自分の特性を知ることで、仕事や生活が過ごしやすくなることがあります。