不安障害
「不安」は誰もが経験する自然な感情ですが、不安障害では、その強さや持続時間が日常生活に支障をきたすレベルに達しています。薬物療法と認知行動療法により、多くの方が改善します。
不安障害の主な種類
① 全般性不安障害(GAD)
仕事・家庭・健康など、日常のさまざまな出来事に対して、コントロールできない過剰な心配が6ヵ月以上続く状態です。疲労感・緊張・集中困難・睡眠障害を伴うことが多いです。
② 社交不安障害(SAD)
人前での行動(スピーチ・会食・人前で文字を書く場面など)が他者に否定的に評価されることへの強い恐怖です。会議や電話など日常場面が苦痛となり、予期不安から回避行動が生じます。
③ 特定の恐怖症
特定の対象や状況(高所・閉所・動物・血液・注射など)に対する著しい恐怖です。恐怖の対象が明確で、それを避ける行動パターンが見られます。
④ 強迫症(OCD)
強迫観念(繰り返し浮かんで苦痛をもたらす思考)と、それを打ち消そうとする強迫行為(戸締まり確認・手洗いの繰り返しなど)が繰り返される状態です。
治療法
薬物療法(SSRI)
不安障害の多くにSSRIが有効です。効果が現れるまで2〜4週間程度かかることがありますが、継続することで長期的な改善が期待できます。
認知行動療法(CBT)
不安を引き起こす思考の歪みに気づき、修正する心理療法です。「暴露法(エクスポージャー)」が特に有効とされています。
不安によって生活がつらくなっている場合は、「これくらい普通では」と思わず、早めにご相談ください。不安障害は適切な治療によって改善が期待できます。